文化財難民

バーミヤン大仏天井壁画 〜流出文化財とともに〜

「アフガニスタン流出文化財報告書」〜保護から返還へ〜
「アフガニスタン流出文化財報告書」〜保護から返還へ〜

タリバーンに爆破されたバーミヤン大仏天井壁画の

クローン文化財の展示を見せてもらいました

原寸大の3D復原だそうです

ドームに絵が貼ってあるのではありません

実物ではないけれど  

壊れてなければこうだったはず・・・の展示です

大仏様の頭の上に立って バーミヤンを見下ろす格好です なんまんだぶ〜

本物を見たことはありませんが 触ってみても 本物のような気がします

まるでドラえもんの四次元ポケットから出してきた様な 不思議さがあります

同素材同質感の高精度な複製 いわゆるクローンなのだそうで

芸術と科学の共同作品です

http://www.silkroad-museum.jp/exhibitions/_images/2016_afghanistan.pdf

山田明爾先生の「定年退職記念講義録」冒頭に「破壊された大仏像」の事を話しておられます

カブール博物館員の 命をかけた文化財救出や

平山郁夫画伯による アフガニスタンに返す為の文化財収集のことなど・・・

こうした方々の努力があって 文化の灯を子供たちに伝え残す事が出来ます

また テペ・ショトール遺跡の ヘラクレスが金剛杵を手に 仏陀の脇に侍るという

チョットありえへん彫刻が印象的だったと回想しておられましたけれど

ここに来て 神様や仏様 そして火の鳥まで 仲良く寄り添って描かれている事に 改めて驚かされます

不謹慎かも知れませんが いずれもどこかしら可愛らしい表情が なんだか微笑ましくさえあります

平和の尊さを 思はないではおれません なんまんだぶ・・

 

PS. 伊勢志摩サミット会場で 縮小版が展示されるそうです

「黄金のアフガニスタン」―守りぬかれたシルクロードの秘宝―

文化財は こんなにも大切なものだったのですね

平山郁夫画伯などによって 日本で「文化財難民」として保護されてきた流出文化財の一部も展示されています

この展覧会が終わると アフガニスタンに返還されるのだそうです よかったね