弁円のなみだ

春季お彼岸のご法要です

嬉しいことにお子さん達は春休み連休という中遊園地などのお出かけをさしおいてご家族で無量寺にお参り下さいました

本願寺聖人親鸞伝絵　下　第三段　

聖人常陸国にして　専修念仏の義をひろめたまふに　おほよそ疑謗の輩は少なく　信順の族はおほし　しかるに一人の僧あつて　山臥と云々　ややもすれば仏法に怨をなしつつ　結句害心をさしはさんで　聖人をよりよりうかがひたてまつる　聖人板敷山といふ深山を　つねに往反したまひけるに　かの山にして度々あひ待つといへども　さらにその節をとげず　つらつらことの参差を案ずるに　すこぶる奇特のおもひあり　よつて　聖人に謁せんとおもふ心つきて　禅室にゆきて尋ね申すに　上人左右なく出であひたまひけり　すなはち尊顔にむかひたてまつるに　害心たちまちに消滅して　あまつさへ後悔の涙禁じがたし　ややしばらくありて　ありのままに日ごろの宿鬱を述すといへども　聖人またおどろける色なし　たちどころに弓箭をきり　刀杖をすて　頭巾をとり　柿の衣をあらためて　仏教に帰しつつ　つひに素懐をとげき　不思議なりしことなり　すなはち明法房これなり　聖人これをつけたまひき

弁円済度の物語を人形遣いのお坊さん安藤圣一さんのため　

柏市西方寺住職西原祐治さんの原作/脚本/監修にて「弁円のなみだ」～親鸞物語から～ となりました