カテゴリ:御旧跡



29日 7月 2015
板倉のご草庵跡
三部経千部読誦 善信の御房 寛喜三年四月十四日午の時ばかりより かざ心地すこしおぼえて その夕さりより臥して大事におはしますに 腰・膝をも打たせず てんせい看病人をもよせず ただ音もせずして臥しておはしませば 御身をさぐればあたたかなること火のごとし 頭のうたせたまふこともなのめならず
09日 12月 2013
笈の平 親鸞聖人御旧跡石碑
性信房との別れ 文暦元年八月十六目 相模の国・国府津の里を発せられ京師におもむき 箱根の険阻にかかりたもう 遠近の道俗はせ集まり我も我もと御名残を惜しみ 今世の拝 顔いまを限りと老若男女御衣の袖にすがり 悲泣雨涙のありさま 聖人も点山かたく思し召し 恋しくば 南無阿弥陀仏ととなふべし 我も六字の道にこそすめ と一首の歌を詠じたまふとかや...
09日 12月 2013
箱根権現の跡
箱根霊告 聖人東関の堺を出でて 華城の路におもむきましましけり ある日晩陰におよんで箱根の嶮阻にかかりつつ はるかに行客の蹤を送りて やうやく人屋の枢にちかづくに 夜もすでに暁更におよんで 月もはや孤嶺にかたぶきぬ ときに聖人歩み寄りつつ案内したまふに まことに齢傾きたる翁のうるはしく装束したるが...
06日 11月 2013
浄土真宗最初門
選択付属 黒谷の先徳在世のむかし 矜哀のあまり あるときは恩許を蒙りて製作を見写し あるときは真筆を下して名字を書きたまはす すなはち『顕浄土方便化身土文類』の六にのたまはく [親鸞上人撰述]「しかるに愚禿釈鸞 建仁辛酉の暦 雑行を棄てて本願に帰し 元久乙丑の歳 恩恕を蒙りて『選択』を書く おなじき年初夏中旬第四日 『選択本願念仏集』の内題の字...
06日 11月 2013
熊野霊告 聖人故郷に帰りて往事をおもふに 年々歳々夢のごとし 幻のごとし
11日 9月 2012
親鸞聖人ご修行の地
出家学道 それよりこのかた  しばしば南岳・天台の玄風を訪ひて ひろく三観仏乗の理を達し とこしなへに楞厳横川の余流を湛へて ふかく四教円融の義にあきらかなり