本願寺 飛雲閣

飛雲閣 黄鶴台 鐘楼

飛雲閣(国宝)

金閣 銀閣と並んで京都の三名閣の一つに数えられます

聚楽第の移築と言われることがあるが 近年の研究で証拠は見つかっていません

金閣 銀閣が左右対称に作られているのに対して 飛雲閣は 建物全体の景観が 左右非対称に配置されています

 

 

屋根の材質は椹の木の杮葺で

一層目は寄せ棟の左に唐破風 右に入母屋を配し

二層目は寄木造りの三方に軒唐破風を設け

三層目は宝形造りで仕上げられています

このように屋根の材質が非常に変化に富んでおり 見る位置によってその姿が 雲のように様々に変化し 見るものを楽しませてくれます 


一層目

左側 唐破風の屋根に配置された舟入の間が正式な玄関で

橋は後からかけられ 元々は池の真ん中に建っていました

右側には軍配型の火灯窓が設けられており

池を眺めることができ 光が充分に入るような設計

 


二層目

扉や杉戸に 内と外合わせて36枚の歌仙図が描かれており歌仙の間と呼ばれています

主な人物は小野小町 柿本人麻呂 紀貫之などです

左右非対称に 各階の中心が左へ左へとなっているのは 一層 二層ともに 右側に上段の間が設けられており 上段の間の上を人が通ることがないように工夫されて設計されているためとも言われています


三層目

摘星楼とよばれ 当時としては大変珍しい高層建築で 空に輝く星も掴めそうだ ということから名付けられたようで 内部は 八畳ほどの広さがあり 窓が多いことから 物見につかわれていたそうです

 

 


黄鶴台(重要文化財)

飛雲閣から右に向かって 傾斜のある渡り廊下でつながっている杮葺の建物が黄鶴台

蒸し風呂と脱衣所 武者隠しがあります

蒸し風呂はいまでいうサウナ風呂で

すのこの下の釜戸で火を炊き その上で手水を打って その蒸気で体を温めます

蒸気を直に触れると熱いため そのすのこの上に敷物をし使用したそうで 風呂敷の語源はここからきているという説もあります


鐘楼(重要文化財)・梵鐘

飛雲閣の左側に鐘楼があります

少なくとも400年近い年月を経ており 本願寺の境内では最も古い建物です

現在吊るされている梵鐘は二代目で 1996(平成8)年に新調されたもの 口径106cm 重量1800kg

従来の梵鐘は重要文化財に指定されており 本願寺参拝会館に展示してあります

銘によれば太秦の広隆寺が1165(永万元)年から使用していたもので 後の室町時代 1547(天文6)年に広隆寺から石山本願寺に売却されました