六角堂の紹介
昔の写真を見ていたところ
京都市 六角堂の写真が目にとまりましたので紹介いたします
六角堂の創建
京都の方々からは 六角形をした特徴的な屋根から
親しみを込めて 六角さん と呼ばれ
正式名称は 紫雲山頂法寺
今からおよそ1400年ほど前
この地にある池で聖徳太子が沐浴をしようと
念持仏である観音像を池のほとりの木に安置したところ
観音像は光を放ち「この地で人々を救済したい」と
太子に告げたことから太子が観音像をご本尊として
伽藍を建立したのが 六角堂の起源とされています
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親鸞聖人と六角堂
それからおよそ200年の時を経た
1203年(年代は覚如上人『御伝鈔』による)
親鸞聖人は比叡山から六角堂へ100日間 参籠するご修行をされており
その95日目の夜 六角堂の観音菩薩が聖人の夢に現れ
「浄土往生の道を歩みなさい」とお告げになられました
親鸞聖人が比叡山での20年もの修行を捨て
法然聖人のお念仏の教えに帰依した背景には
この観音菩薩からの夢告があります
なお当時の人々は 現代と違い夢告を重要な事として受け止めていました
(画像は覚如上人『御伝鈔』の一節 救世菩薩は観音菩薩のこと 善信は当時の親鸞聖人の法名)
現在の六角堂
親鸞堂と呼ばれるお堂があり
親鸞草履の御影 親鸞聖人が比叡山から参籠される様子の像
親鸞夢想の像 親鸞聖人が観音菩薩の夢告を受けている様子の像
二体の親鸞聖人像が安置されています
(画像の額の 見真大師は親鸞聖人のこと)
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また六角堂は生花発祥の地でもあります
聖徳太子が沐浴された池のほとりに
池坊 いけのぼうと呼ばれる坊舎があり
六角堂の住職は 代々この池坊の方が務められました
代々の住職が 仏前にお供えするお花に
様々な工夫を加え 室町時代の いけばな として成立しました
コメントをお書きください
中村宏述 (月曜日, 25 1月 2021 09:18)
コロナウイルス終結後に一度、訪れてみたいと思います。
若院 (木曜日, 11 2月 2021 14:55)
京都の中心地にありますので是非!