ねてくて・・・

元旦会

元旦会

時が経つのは早いもので 平成も三十年になりました

無量寺の元旦会では 毎年 甘い善哉ぜんざいを 皆さんで頂いていますが

私は今年 あれこれしている間に 食べそこねてしまいました

 

あれこれと言えば

一休禅師と蓮如上人の こんな逸話が思い出されます

 

一休さんが 蓮如上人に手紙を出しました
あれこれ あれこれ あれこれ あれこれ あれこれ あれこれ あれこれ あれこれ
とかくこの世は忙しきものなり 一休
それに対して蓮如上人は
ねてくて ねてくて ねてくて ねてくて ねてくて ねてくて ねてくて ねてくて
かくて人は死ぬものなり 蓮如
と 返事を書いたそうです
世間では あれもしないといけない これもしないといけないと
仏法を聞くこともなく 忙しい忙しいと日々を送ってる
あれこれと過ごしている内に 一年が過ぎ また一年が過ぎと……ついには命終えてしまう
それでは いったい何のために生まれ 何のために生きているのかが分からない
ただ寝て食べていただけのむなしい人生になってしまうと この逸話は言いたいのかもしれません
善哉を食べそこねても 仏法を聞きそこねたら一大事
年も変わり 気持ち新たに仏法を聞いて行きたいものです