四門出遊

成道会布教大会

朝の内に満堂になりました

境内地にカフェや本屋など 新しい施設が次々に整備され 賑わう築地本願寺

ちなみに 築地本願寺の特徴的なアーチを描く屋根は 菩提樹の葉がモチーフだそう

12月8日の今日は お釈迦さまが 菩提樹の元でおさとりになった日 成道会

今日そのお堂の中は 関東中からお聴聞の方々で溢れかえっています

そもそも お釈迦さまが出家された理由は 有名な四門出遊と言われる物語で表現されています

当時 王子であったお釈迦さまは 王宮の東西南北 四方の門から それぞれ外出なされ

東門を出たところ 老人に 南門を出たところ 病人に

西門を出たところ 葬列に   北門を出たところ 修行者に それぞれ出会います

その出会いを通じて 老病死の現実を自身の事として受け取られたお釈迦さまは

王子という最高の地位と 誰もがうらやむ多くの財産を持ちながら

すべてを捨てて 老病死を超える道を求め 出家なさったのです 

改めて この物語を考えてみますと

老病死はお釈迦さまだけの特別なお話ではなく

私が生きている日常に 普通に目のあたりにする出来事で

他の誰でもなく自分の身の上に起きる事に他なりません

この受け入れがたい現実を いかに受け入れ越えていくかが 宗教の持つ役割でありましょう

そして 阿弥陀さまから与えられたお念仏が 老病死の厳しい現実を越えていく道なのだと聞かせていただきました